名言が言えるようになりたい・・・
「一番大切だったのはなに?自分の幸せ?それとも大切な人の幸せ?」
「…………」
「どっちなわけ?」
「…………」
「大切な人の幸せじゃないの?」 by亜希子/4巻/P314
小説「半分の月がのぼる空」の一部分です。
個人的に心に残る名言ですね。
将来、こんなことが素直に出てこれるくらいの男になりたいです。
この台詞だけだとわかりにくいけど、かなり厳しいことを言ってます。
妻が重い病気にかかり命を落とした人への台詞です。
妻は死ぬまで幸せでいられたでしょうが、残された彼は今後その死という事実を背負って生きていかねばなりません。
それは想像できないくらいのつらさでしょう。
そんな彼に対して言った亜希子さんの台詞は反論できないけど、なんともいえない気持ちになります。
だって今までの幸せが一瞬にして消えてしまったのですよ?
もし自分だったら人生をリセットしたいって思うでしょう。
でも人生にはリセットはない。
あるのはゲームオーバーだけ・・・
そんな残りの人生でも、大好きな人をわずかな間でも幸せにしただけで、もう十分じゃないの?
自分じゃなくて奥さんが幸せだったらそれ以外に何望んでんだよ!!っていうことを言われたらもう何もいえなくなっちゃいますよ。
人生ってむずかしいんだな。
今日の独り言
「たとえ守りきれなくてもさ、守ろうとするだけで意味はあるよ」