読書感想「化物語(下)」・・・

化物語(下) (講談社BOX)

化物語(下) (講談社BOX)


上巻を読み終えてから2週間後、下巻も読み終えて大まかな内容は把握。
上下巻を読み終えて思ったのは、ここで完結させたままにしてもよかったかもね。
終わりはしっかりと締まっているし、これ以上は続けにくいだろうからこの作品はこれで完成って感じにしてるけど、今「傷物語」「偽物語」といった過去のエピソード部分について連載されてる。
これがどうなのかはわからないけど、このノリがまだ読めるのはいいな。


話は前回の続きというか、主人公の憑き物についての成長について違ったキャラから図っていく感じ。
最後にメメがいなくなることで、今後は頼れる人がいない中、憑き物とどう付き合っていくのか、その部分についての心情をこれまでテーマとして扱ってきている。
でもこの主人公じゃあ結局誰にでも優しいままなんだろうなぁ。


相変わらずすごすぎる突込みとボケの嵐。
こんな日常で暮らしていったら、飽きないだろうなぁ。
でもかなり疲れるかも・・・
ただ、若干ヒロインのはずの戦場ヶ原の影が薄い・・・
確かに星を見るシーンはよかったけど、それ以上に神原の存在がでかすぎ!!
もう神原と付き合っちゃえよ!!って言いたくなるくらいにヒロインになってきた。
いや、こいつがヒロインになってしまったら世界が終わっちまうか・・・
でも戦場ヶ原でも結果はかわらねぇ。
おそらくヒロインらしいヒロインの羽川もさらに輪をかけて影が・・・
もう八九寺でいいか。
一部のコアな方々には受け入れられるぜ!!


戯言シリーズとかだと結構「はっ」っとさせられる台詞が多かったけど、この作品だと変態とはなんだ、と言うものしか学んでない気がしてきた。
そういう系の人にはこういった対応すれば通じるのかな?
通じたらどうしよう・・・



お気に入りの台詞
「おや、阿良々木さん、頭から血が出てますね」
「凶暴な奴に噛まれたからな」
「早く首を縛って止血しませんと」
「死んじゃうよ!」


正論は人を傷つける。
いつだって。


「くっ! マゾ相手に罵倒は通じない! ひょっとしてこいつは最強か!?」


「お金よりも大切なものが、世の中にはある」
「僕もその通りだとは思うが、それはブルマースクール水着じゃない」



 阿良々木暦イメージ悪化計画その二。
 やたらとエロい男。

「神原、僕は今、女性の下着に興味があるんだ」
「ほう、奇遇だな、私もだ。女性の下着は芸術品だと、私は思っている。なんだ、話が合うではないか、阿良々木先輩」

 話が合っちゃった!

「特に興味があるのは小学生の下着なんだ!」
「益々話が合うな! さすがは阿良々木先輩! 世間の荒波何するものぞ、素晴らしい生き様だ!」
「評価が上がっちゃったー!」



「やればできるなんて、聞こえのいい言葉に酔っていてはいけませんよ、阿良々木さん。その言葉を言うのはやらない人だけです」


「それは買いかぶりだ。阿良々木先輩、所詮私のエロさなど、女性専用車両という言葉の響きにいやらしさを感じる程度だぞ」



「恒星や星座もいいのだが、私ははかない流れ星が好きなのだ」
「なるほど。ロマンチックだ」
「うん。地球もその内流れ星になればよいと思う」
「そのとき僕ら人類は無事で済むのか!?」


「ああ、でもこれだけは誤解しないでくれ、阿良々木先輩。いやらしい本と言っても、全部ボーイズラブだ」
「頼むからそれだけは誤解させておいてくれ!」
「今日は新刊の発売日だったものでな、試験中だったから買えなかったものも含め、二十冊ほど購入したのだ」
「はあ……いわゆる大人買いって奴な」
「ちっちっち。この場合は乙女買いと言って欲しい」
「うるせえよ!」


「寝たら駄目よ」
「吹雪く雪山で遭難した登山家風に言うのなら――寝るな、寝たら殺すわよ」
「殺しちゃうの!?」



今日の独り言
「明日横浜FCの試合を見に行きます。カズでないかなぁ。」