読書感想「地球儀のスライス」・・・

ついさっきVシリーズ第6弾「恋恋蓮歩の演習」を読破。
感想・・・久々に痺れた〜〜〜!!!!
おそらくS&Mシリーズ「すべてがFになる」「夏のレプリカ」に匹敵する面白さ!!
最後の最後にやられたーって感じてしまったぜ。
なんかもうVシリーズの合言葉は「またおまえかっ!!」だと思うんだけど?
怪盗ルパンがいっつも裏で暴れまわっていて、そいつにいつもだまされてしまうんだよなぁ。
おそるべし・・・
(内容については後日)


地球儀のスライス A SLICE OF TERRESTRIAL GLOBE (講談社文庫)

地球儀のスライス A SLICE OF TERRESTRIAL GLOBE (講談社文庫)

短編小説第2弾の「地球儀のスライス」は発表がS&Mシリーズの終了後。
作中の中に2作がS&Mシリーズ関連、1作がVシリーズ関連となっている。
特に、Vシリーズ関連の「気さくなお人形、19歳」はこれを読んだ後にVシリーズに入るとかなりびっくりするトラップが仕込まれている。
S&Mシリーズ関連はあまり日に当たらなかった諏訪野が活躍!?
犀川&萌絵コンビはやっぱ出てくると落ち着くんだよなぁ。
それとこの中の1作「僕に似た人」は実は・・・というなんともすごいお話。
最初読んだときは全然わからなかった。
かなり作品がバラエティに富んでいて読み飽きない印象。
前回のまどろみ消去以上に面白いと思ったなり。
他にお気に入りとして「小鳥の恩返し」「片方のピアス」「僕は秋子に借りがある」あたり。


お気に入りの台詞
「どんな生命も、必ず自分が幸せになる方を選択する」
「おそらく例外は、ない」
『小鳥の恩返し』より


喜「いいな、こんな億ションに住んでみたいもんだよ」
犀「心にもないことを言う」
喜「心にもないことは言えない」
『石塔の屋根飾り』より


犀「何でもそうですが、正解とは、真実とは、
  本人が最も納得出来る仮説に他ならないのです。」
『石塔の屋根飾り』より


「贅沢」という概念の具体的な内容とは、結局は「無駄」以外にないのである
マン島の蒸気鉄道』より


秋「凄い!ねえねえ、見て見て、池の底が見えるよ。ここって高いね」
僕「深い」
秋「底は深いけど、私たちがいるところは高いよ」
『僕は秋子に借りがある』より


今日の独り言
「この衝撃があるから森作品はたまらない!!」